2015年7月18日土曜日

サッカーにおけるフォーメーションの意義に関する一考察

サッカーにおけるフォーメーションの意義に関する一考察

私、sameは、アフォーダンスのように、形には意味があると考えている人で、
フォーメーション(選手配置)なんてただの数字の羅列だ、という人がいると、そんなことないある一定程度の意義はあるんだ、と反論したくなるのです。が、なかなか、どういう意義があるのかと言われると言葉に詰まっていました。
そこで、今回は、フォーメーションの意義について考えていることを以下のようにまとめてみました。


1.
例えば左から右に人が動くは時間がかかる
時間がかかるので、あらかじめ左にいて、右にいて真ん中にいて、となり、そういうものを示したものがフォーメーションの数字の羅列に中には、含まれている


2.
ゴールの位置が決まっている限り、ボールを動かしたい方向が決まってくる。そうなるとおのずとそれを邪魔する選手配置というのも決まってくる。それがフォーメーションで示される。


3.
サッカーにおける数的優位というものは、選手個々の能力や起こりうる不確実性が同じなら、多分ランチェスターの法則が示す通り人数の二乗で効いてくる、例えば2対1で、1人の方が勝つには、相手2人の能力の4倍なければならない(4倍確実性が高いでもよい)。
ということは、少しでも人数的な不利を被ると、大きな不利を招くということになる。
そのため、どこかで大きく数的不利になるような形には選手を配置できないことになる。そのためフォーメーションの概念が必要になる。(攻撃時には、逆に少しでも数的有利を発生させるようにフォーメーションがある)

※ランチェスターの法則とサッカーの関係について詳しく考察したものはこちら
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/05/blog-post.html
※ここでいう確実性、不確実性とは、サッカーは足を使ったスポーツだから、手を使ったものより不確実なことが起きやすいということを指す。


4.
もう一つの要素「スペース」があって、それを効率的に埋める、あるいは利用する適切な選手配置というものがあることによってフォーメーションの存在意義がある。


5.
フォーメーションを組むことによって、より機能的に守備ができる。例えば4-4-2のゾーンディフェンスは、きちんと機能すれば、マンツーマンより走る距離を短くできたり、強力な個(もともとマラドーナを抑えるためにつくられたもの)を効率的に抑えることができたりする。


6.
(相手に合わせて)フォーメーションを組むことによって、構造的なポゼッションができる。一番単純な例でいうと、相手が2トップなら、3バックでボールを保持すれば、数的優位でポゼッションしやすいとか。(難しくすると4-4-2の相手なら、SBあげてサイドハーフを奥に追いやってボランチ下げて3バックにして・・・みたいな)


■まとめ
これらの概念の最適解が現在のメジャーなフォーメーション4-4-2や5-4-1といった数字になって表れているのだと考えている。
もちろん、フォーメーションがフットボールに占める割合は1割なのか2割か少なくてもすべてではないでしょうが、これで、必要なものとはいえるのではないでしょうか。


■関連する記事
「フォーメーション」と「システム」の違いについて考えてみた
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/07/System-Formation.html


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へにほんブログ村 サッカーブログ Jリーグ(J1)へ

0 件のコメント:

コメントを投稿